ステーブルコイン市場が迎えた歴史的転換点
2025年、ステーブルコイン市場は前例のない成長を遂げました。総供給量は3,000億ドル(約45兆円)を突破し、年間取引量は46兆ドルに達しました。ネットワーク上の重複やボット取引を調整した後でも約9兆ドルと推定され、これはVisaの年間決済処理量に匹敵する規模です。
もはやステーブルコインは暗号資産トレーダーだけのツールではありません。グローバルな決済インフラとしての地位を確立しつつあります。
米国GENIUS Act — 史上初のステーブルコイン連邦法
2025年7月、米国で「GENIUS Act」(Guiding and Establishing National Innovation for U.S. Stablecoins Act)が成立しました。これは米国初のステーブルコインに特化した連邦法であり、発行体に対する準備金要件、監査義務、消費者保護規定を包括的に定めています。
この法整備により、TetherやCircleといった主要発行体だけでなく、銀行や決済企業がステーブルコイン事業に参入するための法的基盤が整いました。
日本:資金決済法の改正とUSDCの上陸
日本においても、改正資金決済法のもとでステーブルコインの法的枠組みが整備されました。特に注目すべきは、SBIホールディングスとCircleの提携により、日本市場でUSDCが利用可能になったことです。
これにより、日本の事業者や消費者が、規制に準拠した形でドル建てステーブルコインにアクセスできる環境が生まれています。
グローバル規制の進展:EU・香港・シンガポール
各国・地域の規制整備も急速に進んでいます:
- EU(MiCA規制):2024年後半に全面施行され、ステーブルコイン発行体にEU域内でのライセンス取得を義務化
- 香港:ステーブルコイン発行者向けのライセンス制度を導入し、アジアのデジタル資産ハブとしての地位を強化
- シンガポール:MAS(シンガポール金融管理局)がステーブルコインの規制フレームワークを最終化
Visa・Stripe・PayPal — 決済巨人の参入
2025年を象徴するトレンドの一つが、伝統的な決済大手のステーブルコイン採用です:
- Visa:ステーブルコインによる国際送金・加盟店決済の試験運用を拡大
- Stripe:ステーブルコイン決済APIを正式リリースし、EC事業者への導入を加速
- PayPal:自社発行のPYUSDの利用範囲を拡大し、Venmoとの統合を推進
これらの動きは、ステーブルコインが「暗号資産の世界」から「主流の決済インフラ」へ移行していることを明確に示しています。
次のフロンティア:オフライン・リテール決済
オンライン決済やクロスボーダー送金でのステーブルコイン利用は急速に拡大していますが、オフライン(実店舗)でのリテール決済はまだ大きな未開拓市場です。
消費者が日常の買い物でステーブルコインを使える世界を実現するには、既存のPOS端末インフラとブロックチェーンをシームレスに接続する必要があります。この「ラストワンマイル」こそが、次の大きなビジネスチャンスです。
INSPAYについて
INSPAYは、日本全国5,000台以上のキャッシュレス決済端末を展開し、Suiブロックチェーン上でのステーブルコイン決済の実現に取り組んでいます。既存の決済インフラとWeb3技術を融合させ、日本のリテール決済に新たな選択肢を提供します。
